ついにこの時が来たかと、なんとも残念な気持ちでいっぱいです。
上関に釣りに行かなくなって、もうずいぶんと時間が経ちます。
僕がアジングという釣りにハマったのが約7年前。
その頃の上関は今ほど人や車、ゴミも少なく、快適に釣りができるフィールドでした。
それが雑誌やメディア、ブログなどに取り上げられ始め、徐々に釣り人が多くなり、迷惑駐車やマナーの悪さが目立ち、気持良く釣りをすることができなくなりました。
結果、我慢してストレスを抱えながら釣りをすることが増え、上関で釣りをすること自体が嫌になり、現在に至ります。
もちろん、このようなことは上関だけに限ったことではなく、日本全国の釣り場で起こる可能性があることで、現実に起こっているポイントも多数あることと思います。
残念なことですが、マナーの低下というよりも、人としてのモラルの低下が招いている惨状だと言えるでしょう。
自分さえ良ければ良いという思考や、自分がやったことが周囲に与える影響などを考えることができない、そういった想像力の欠如が元凶だと思うんです。
残念ながら、やられた側の痛みが分からないダメな人間が増えているということです。
また、もうひとつの背景には、ネットなどによる情報伝達の発達が存在しています。
情報を発信する側にもいろいろな事情や思いがあることと思いますが、その情報が発信された先で起こる事態も想定して公開するべきだと僕は考えています。
一度流れた情報は消すことはできません。残り続け、流れ続け、少しづつでも広がります。
親切心で流したつもりの情報が、トラブルの発生や釣り禁止を招く原因になることだってあるんです。
今回のことで思うこと、考えること、伝えたいことはたくさんありますが、 まずは皆さんがKIYOMIさんのエントリーを読んでいろいろと考えて頂けたらと思います。
僕たちアングラーの一人ひとりが常にこのことを胸に刻んで、できる範囲内で見かけたゴミは拾う、すこし離れたところに車を停めたり、仲間と一緒におなじ車で移動したりという、釣り場の環境とマナーアップを視野に入れた行動を起こさねばならない時期が来ているように感じます。
そして、忘れてはならないのは、僕たちは「釣りをさせてもらっている」ということです。
これは上関という一部地域に限った問題ではなく、日本全国の釣り場と僕らアングラー、そしてジャンルなど関係なく、釣りに関わる全ての人の問題です。
※「アジングの聖地」という表現は好きじゃありませんが、今回あえて使っています。
関連記事ネット時代の「釣り」という趣味のあり方